新型IXY 50Sが酷すぎる件

まぁコンパクトカメラというのがもうダメなのは分かっていたつもりだけど、ここまでダメになると正直ショックである…。
キヤノン、世界最薄の10倍ズーム機「IXY 50S」 - デジカメ Watch Watch
まあ光学10倍なのはスペック的には構わないとしても、IXYに10倍ズームはいらねぇ、とは思うけど&10倍ズームを実現するために、その他スペックが犠牲になったのは許せない。基本的なレンズのスペックが悪化している。
光学10倍を実現するために屈曲レンズ↓

を使ってしまったので、焦点距離開放絞り値がそれぞれ36-360mm、F3.4-5.6。テレ側はまあいいよ。ワイド側のスペック、なんだよこれ。
(30Sと50Sは後継の関係ではないらしいです。下は普通の比較として読んでください)
参考までにいっこ前の30Sと比較してみる。

スペック 30S 50S
焦点距離(35mmフィルム換算) 28(W)-105mm(T) 36(W)-360mm(T)
開放F値 F2.0(W)-F5.3(T) F3.4(W)-F5.6(T)
構成枚数 6群7枚 12群14枚
撮影距離 3cm〜∞(W)/30cm〜∞(T) 5cm〜∞(W)/1.0m〜∞(T)
撮影距離(マクロ時) マクロ:3cm〜50cm(W)/30cm〜50cm(T) 1cm〜50cm(W)
最短撮影距離時撮影範囲 46×34mm(W)/109×82mm(T) 27×20mm(W)/118×88mm(T)

まずは焦点距離。ワイド側が28mm->36mmの改悪。開放F値はF2.0->F3.4へのものすごい改悪。両方が手ブレ補正を積んでるけど、50Sの手ブレ補正を効かせても、ようやく30Sの手ブレ補正なしと同等くらいのシャッタースピードになる計算か。レンズの構成を見ると、F値が悪化しているのは仕方が無いなぁという気がするので、やはり光学10倍ズームを実現するために無理をしたのが見える…。
唯一よくなっているのはマクロかな、と思ったら、テレ側マクロが静かに廃止されてるのかよ。ダメすぎる…。
何年も前から、買えるコンパクトデジカメが存在しない状態だったodawaraだけど、odawaraがコンデジを買える日は二度と来ないのかもしれない…。
まあ冷静に考えるのであれば、客の需要がやっぱりズーム、なんだろうなぁ…。そんなのコンデジに要求すんなよ、とは思うものの、odawaraのような偏ったコンデジスペック(画素数は300万画素まで、ズームも2倍もしくは単焦点。そのかわりの明るいレンズと快速動作)が欲しいとかいう人は、もう居ないということなのだな…。
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ちなみに、30Sは"まだ"良い方です。画素数がちと多すぎるんですけどね…。