ServersMan@VPSを解約した話

500円でVPSがレンタルできるServersMan@VPS
http://dream.jp/vps/:titile
をしばらく借りていたのだけど解約した。
理由は

  1. 許容できないほどに遅い
  2. 謎の設定が施され、戻すのがめんどい

という2点に尽きる。
1点目の遅いのはまぁ最初からで、500円だしまぁ許容していたのだけど、ユーザーが増えてきたのか最近はより遅くなった。IOに負荷をかけていると、まったく他の処理ができなくなるとか勘弁してくれ…。
解約記念にベンチマークを取った。
ServersMan@VPS。user+systemがelapsedにならないんだよね。IO waitの間はCPUが動けなくて、CPUが58%しか使えないのがポイント。

> time tar jxf linux-2.6.37.tar.bz2
32.33user 3.64system 1:01.22elapsed 58%CPU (0avgtext+0avgdata 0maxresident)k
0inputs+0outputs (0major+1385minor)pagefaults 0swaps

比較対象としてCore2Duo/1.2GHzなLOOX P。HDDは1.8インチPATA。

~> time tar jxf linux-2.6.37.tar.bz2 
41.19user 5.58system 0:47.10elapsed 99%CPU (0avgtext+0avgdata 15824maxresident)k
0inputs+949968outputs (0major+1501minor)pagefaults 0swaps

IOへの極端な負荷例。ホストPCのメモリに乗る乗らないの差が激しい。というか乗らなかった場合がちょっと遅すぎるんじゃないか?

~$ dd if=/dev/zero  of=img bs=1M count=8000
8000+0 records in
8000+0 records out
8388608000 bytes (8.4 GB) copied, 34.5363 s, 243 MB/s
~$ dd if=/dev/zero  of=img bs=1M count=16000
16000+0 records in
16000+0 records out
16777216000 bytes (17 GB) copied, 509.734 s, 32.9 MB/s

2点目の謎の設定とは、今日の日付でユーザ宛に社長からメールが来ているのだが、

[2010年12月アップデート AirDisplay導入においての問題点]

 しかし今回のAirDisplayサービスは「基本サービス」ではなく、お客様のニー
ズに大きく差があるものであり、「付加価値サービス」として分類されるもので
した。従いまして、多くのご指摘をいただきましたとおり、選択式で導入を行う
ようにするべきでした。

 サービス開発におきまして「基本サービス」と「付加価値サービス」の分類が
行われることなしに「すべてのお客様にご享受いただく」というポリシーでサー
ビス開発が行われ実装されてきたことに、サービス開発体制の問題の根源がござ
いました。

 その結果といたしまして、「付加価値サービス」を必要とされてないユーザー
様に対して、必要のないモジュールが強制的にインストールされてしまったり、
設定が変更されてしまうという問題を発生させてしまいました。

 さらに、DTIの初期設定の不備により、セキュリティに対しての緊急メンテナ
ンスが行われるまでの間、約50時間にわたって openproxyの設定がonになってし
まうという問題を発生させてしまいました。これらの点に関しまして当事業を運
営する立場として、深く反省をしております。

改めまして深く深くお詫びさせていただきます。

という感じのこと。まぁこれ自体残念過ぎるミスなのだけども、社長も次のように言っていることだし、まぁがんばってほしい。

[今後のアップデートに関してのポリシー]

 今後のアップデートポリシーに関しまして以下のように変更を行わせていただ
きます。

まず、アップデート内容を

・基本サービス(一律導入)
・付加価値サービス(選択式導入)

の二つに明確に分類して企画段階から分類して準備を進めてまいります。

 基本サービスに関しましては一律導入を行いますが、お客様のご利用中の環境
などに関しましては、セキュリティ問題や全体の負荷に大きく問題を及ぼす問題
などの一部の例外を除いては運営者として設定などを変更することは今後一切ご
ざいません。

 また、付加価値サービスに関しましては、既存のお客様に関しましては自由に
ご選択できるようにいたします。

 運営組織に関しましても、現在も私自身が参加した毎日の「朝会議」で内容を
シェアしておりましたが、さらなる一体化を醸成するために、VPS関連技術部門
と企画部門を一体として運用し、よりお客様の目線にたった技術開発を進めます。

 さらに、リリース内容に関しましては、代表者であり事業責任者でもある私自
身が直接リリース判定の会議体に参加し最終判断し、責任の所在を明確にするこ
とをお約束いたします。

 今回の失敗を教訓として必ず、皆様に最高のVPS環境をご提供させていただく
ことで、今回失ってしまいました信頼を一刻も早く回復させていただくよう努力
いたします。

が、それよりも切実なのが、この設定を勝手に入れられたユーザ(odawaraとか)が、環境をクリーンにするためには仮想マシンを一度リセットして、最初から環境設定をやり直す必要があるというところである。
この遅いマシンで最初から設定し直しとかかなりツライんですが…。
…と、いうわけでこの遅いマシンの面倒をこれ以上見るのはイヤなので解約しますわ、という感じでございました。
今までありがとう。これからもがんばってね。